東京・内幸町の帝国ホテルで15日午前、結婚式を挙げた黒田慶樹さんと紀宮
清子さまは、午後から二人で記者会見に臨み、紀宮さまは「様々なことを学び、
黒田家のひとりとして、新しい生活に臨んでまいりたいと思います」と新生活
への決意を語られた。夕方からは天皇、皇后両陛下も出席された結婚披露宴が
ひらかれ、118人が門出を祝った。16日には両陛下へのあいさつのため皇
居を訪ね、宮内庁は皇族の戸籍である皇統譜から紀宮さまを除く。記者会見は
午後2時から、同ホテル「扇の間」で行われた。二人は式と同じモーニング、
ロングドレス姿。紀宮さまは「両陛下、黒田の母に見守っていただきながら、
滞りなく式が行われ安堵(あんど)しています」、黒田さんも「互いの考えを
尊重しつつ、心安らぐ、静かな家庭を築いていきたい」と家庭像を語った。

 

皇統譜から「除籍」され、文字通り一国民となられた黒田清子さん。今までと
全く違った環境で生活することになる以上、うまくいかないことも多々出てく
ると思うが、我々に出来ることは黒田慶樹さんが語ったように御二人の心安ら
ぐ、静かな家庭を築けるよう良い意味で放っておくことである。興味本位で女
性誌や写真誌が新婚生活を覗き見ようとするかもしれない、いや間違いなくす
るであろう。それを放置して相手にしない、放っておかないのではなく放って
おく、それが肝心である。