ライブドア子会社の中古車販売会社ライブドアオートは6日、今春にも臨時株
主総会を開き、社名変更とライブドアとの資本関係を見直す方針を明らかにし
た。企業イメージの悪化が止まらないと判断した。他にも子会社のメディアエ
クスチェンジも資本関係の解消を検討するなど、傘下企業のライブドア離れが
加速している。傘下企業以外からも「風評被害」を訴える声が相次ぐなど、ラ
イブドア事件の波紋は広がる一方だ。LDAの社名変更は、東京都内で開かれ
た投資家向け説明会で、羽田寛社長が発表した。昨年9月にライブドアの子会
社になったことの業績面への効果は「わずかなものだった」と語った。特に、
強制捜査の着手後はテレビCMなどを停止せざるを得なくなり、集客力も大き
く落ちたという。羽田社長は、兼任しているライブドア取締役の辞任を検討し
ていることも明らかにした。

 

ライブドアと関係があるだけで売り上げに影響が出るのはたまったものではな
いとの理由で、続々と傘下企業は距離を取りつつあるようだ。それはそうであ
ろう、ライブドアの看板を背負っていくにはあまりにもメディアが過剰な報道
を繰り返してきた。あっという間に築き上げられたライブドアグループは、崩
壊する際も正にあっという間であったと言うことだ。ネット関連だけでなく実
業を持つ企業を手に入れてきた矢先の事件に、再建のために傘下に入った企業
は前途多難となろうともライブドアの名を捨て、新しい出発をすることも考え
られる。だが、一度ついたイメージを払拭するのは難しく、もともと業績の厳
しかった企業にとって、出直すにはそれなりの痛みを伴うであろう。年末年始
に大量に投入されたこのライブドアオートのCMに出演していた堀江氏も、よ
もや年明け早々に逮捕されるとは思ってはいなかったはずだ。再建は容易では
ないだろうが、出直しを図る企業はライブドアの影を消し去れるような戦略を
練られるか、期待したいところである。