日韓が領有権を主張する竹島周辺の海底地名変更について、韓国の柳明桓外交
通商第1次官は26日、国会で、先の日韓外務次官会談で6月にドイツで行わ
れる国際会議での提案見送りまでは合意していないとの認識を示し、準備が整
えば提案も可能との考えを明らかにした。日本側は、会談で日本が竹島周辺で
の海洋調査計画を中止する代わり、韓国側が6月の提案を見送ることで合意し
たと発表したが、韓国側は韓国式名称への変更提案を「適切な時期に行う」と
の立場を表明していた。柳次官の発言により、合意をめぐる日韓の解釈の違い
が浮き彫りになった。

 

どうやらお互いに意図的な認識のずれでもあったのか、まったくふざけた話で
はないか。外務次官がのこのこ韓国まで出掛けて行って、いっぱい食わされた
と言うのであれば空いた口がふさがらない。韓国側が国際会議への韓国式名称
を見送ると言うのも、本来国際法上何ら問題がないはずの我が国の海洋調査を
中止してまで合意したことであろう。そこに解釈の違いが出てくるとはいった
いどういうことなのか。外務省はこれに対してどのような対応をとるのか見も
のであるが、あくまで韓国の提案に対する揺さぶりとして調査船を派遣し、そ
れも国際法に守られた正当な行為であった。日韓友好を謳う前に、まずは相手
の非を正せるようになることだ。友好とは媚びることではあるまい。