韓国海洋水産省は4日、竹島の「持続可能な利用のための基本計画」を発表し
た。同島を韓国政府が支配・管理している実態が、さらに強化されることにな
る。同計画は、2010年までに総額342億5000万ウオンの予算を投入
し、竹島周辺での水産・鉱物資源の利用▽島内施設の管理・運用▽生態系・自
然環境の保全――などを推進するという内容。今年から周辺海域での漁業実態
や水産資源の調査、アワビの稚貝など魚介類の放流に着手し、08年には鉱物
資源の詳細な調査を始める。

 

持続可能な利用のための計画なら韓国内だけでやって欲しいものだが、何はな
くとも竹島を奪われないように既成事実を積み重ねてきただけのことはある。
警備のために重武装を施した時点で、後ろめたさを感じさせてはいるものの、
ここまで予算を投じることで実効支配を強めるとの表れであろう。かなり不愉
快な報道だが、我が国が国際法上何ら問題の無い調査船の派遣ですら、あれだ
け大騒ぎした国である。さすがとしか言いようが無いが、あの調査船派遣が韓
国に膨大な予算を投じさせたと見れば、それなりの効果はあったと見える。

 

日韓で領有権を争う紛争地域化することで、国際的な調停が期待出来るとはあ
まりに甘い期待であろうが、竹島が日韓の間で争われている事実だけでも知ら
しめることが出来れば、また違った展開となるだろう。日本海を東海とせよと
無茶苦茶な注文をつけてきたりと歴史を鑑とすれば、果たしてどちらが正しい
かは分かるはずなのだが、歴史認識とはそれぞれの国にとって大きく違うもの。
それを証明するのが竹島であり、日韓の言い分が常に食い違うのも別段驚くべ
きものではない。我が国は粛々と「竹島は韓国が不法に奪い取ったものである」
との立場を訴え続けるほかあるまい。