防衛庁の省昇格関連法案が30日に衆院で可決されたのを受け、長崎県
和運動センターは安倍晋三首相らにあてた抗議文を出した。抗議文は「自
衛隊の位置づけや任務を大きく変更する。憲法の平和主義を空洞化し、『
専守防衛』という枠組みさえも逸脱しかねない。米軍とともに海外で武力
行使できる自衛隊の創出につながるものと指摘せざるを得ない」としてい
る。法案は、内閣府の外局である防衛庁を「省」として独立させる防衛庁
設置法改正と、国際平和協力活動などを自衛隊の「本来任務」に規定する
自衛隊法改正が柱。

 

防衛庁防衛省になったところで自衛隊の位置付けや任務が大きく変更さ
れることは無いのは、憲法9条の制約によるものなのはこのような平和運
動を展開する方々が一番ご存知のはずだが、憲法を超越して自衛隊が他国
武力行使するとでも考えているのだろうか。ただ字面だけを捉えて法案
の内容も理解しないまま、とりあえず抗議するなどあってはならないはず
であろう。世界有数の軍隊である自衛隊を持ちながらも、自衛隊員管理庁
と揶揄され続けてきた防衛庁にとって、ようやく悲願を達成出来たのだ。
隊員の士気の向上と共に国民にも我が国を守る軍隊であると、認識させる
良いきっかけになれば幸いである。