米政府高官は16日、記者団に対し、20日から訪日するチェイニー副大
統領が安倍晋三首相らとの会談で、6カ国協議の共同文書に日朝関係に関
する作業部会設置が盛り込まれたのを受け、北朝鮮による日本人拉致問題
の解決に向けた進展に期待を表明することを明らかにした。チェイニー副
大統領の訪日の際には、イラク情勢安定に向けた協力問題が焦点になると
みられていたが、6カ国協議での共同文書採択で、履行のための協調が主
要議題に浮上した。

 

六カ国協議で北朝鮮に譲歩しすぎと米国内でも批判が起きているようだが
我が国とっても日米の連携とは言うものの、終わってみれば我が国の出番
などなく米国と中国が主導して枠組みを作ってしまい、それに合意をせざ
るを得なかったのが現状だ。その中で日朝関係の作業部会が設置されるこ
とにはなったが、拉致問題の解決無くして国交正常化は有り得ない以上、
今までのような北朝鮮が不誠実な対応をとり続ける限りは、我が国は支援
などビタ一文する理由は無い。

 

国際協調の名の下に自国民が拉致されていても知らん顔では、とうていそ
んな国は主権国家とは呼べない。拉致被害者の家族会も今回の日本政府の
方針には賛同しており、妥協することなく拉致された被害者の最後の一人
まで取り戻す、その明確な決意をチェイニー副大統領に伝え理解を求める。
バスに乗り遅れるなとばかりに支援に走れば、家族会だけでなく国民を裏
切ることと同義だと言うことを忘れてはならない。