安倍晋三首相は16日午後、首相官邸李肇星中国外相と会談した。北朝
鮮核問題をめぐる6カ国協議の合意に関し、首相は「中国の努力を高く評
価する」とした上で、拉致問題解決へ中国の協力を要請。李外相は「日本
側の関心は理解しており、できる限りの支援を提供したい」と応じた。首
相はまた、日中間の懸案である東シナ海のガス田開発問題について「早期
に解決したい」と提案。李外相は昨年7月以降途絶えている日中局長級協
議を「3月に開催したい」と伝えた。

 


李外相は、4月の温家宝首相訪日に向けた環境整備の目的で来日したとの
ことだが、靖国神社の春季例大祭に安倍首相が参拝するとの観測から、そ
れを封じるための4月訪日が組まれたとの見方もあるようだ。微笑外交に
転換した中国が安倍首相を封じ込めるために、秋季例大祭がある10月の
訪中を招請しており、つくづく底意地の悪い国であると感じる。それに屈
することなく安倍首相には堂々と、そして粛々と靖国神社への参拝をして
いただきたいものだ。

 

言葉は悪いがたかが神社の参拝で目くじらを立てるのではなく、北朝鮮
兄貴分として六カ国協議をとりまとめ、一応の枠組みが出来たのであるか
ら五カ国が協力して朝鮮半島の非核化に向けたプロセスを実行していく、
日中友好を謳うのであるなら尚更である。その上で日中間の懸案事項を解
決していく姿勢が必要だ、何よりも中国のペースに引き込まれずに毅然と
した対応でいくことではなかろうか。