バージニア工科大の銃乱射事件について、米国民の59%は銃規制を厳
しくしても再発防止には役立たないと考えていることが、米ゾグビー社が
20日発表した世論調査結果でわかった。規制強化は有効と答えた人は3
6%にとどまった。また、「錯乱状態の男の行動で、防ぎようがなかった
」とみる人は69%に達した。「規制がもっと厳しければ防げた」と回答
した人は16%にすぎなかった。

 

米国では軍、警察以外に民間人が所有する銃は約2億1100丁、年間推
定1200万丁が売買されており、割合で言えば二軒に一軒が所持してい
るというから正に銃社会である。今回の事件でも街中の店で1時間足らず
の手続きで銃を1丁手に入れていることからも明らかなように、銃そのも
のが溢れているのだ。我が国では銃刀法によって厳しく取り締まられてい
るのとは全く違う光景が広がっている。

 

建国の精神からか、今回の事件が銃規制の強化につながるかどうかを尋ね
ると、45%が「そうは思わない」、40%が「わからない」と答え、規
制は強化されると考えている人はごく一部にとどまっている。自分の身は
自分で守る、言葉としては正しいかもしれないが、身を守ってくれるどこ
ろか自らに危害をもたらすものだと言う現実がある。今すぐにどうこう出
来ないだろうが、規制強化は必然ではなかろうか。