夏の参院選の前哨戦となる参院沖縄、福島の両補選と、第16回統一地方
選後半戦の市長・市議選、町村長・町村議選、東京の区長・区議選の投票
が、22日午前7時から始まった。投票は午後8時には締め切られ、一部
の区や市を除き、即日開票される。深夜には大勢が判明する見通しだ。両
補選は野党議員の辞職・失職に伴うもので、選挙結果は参院選での与野党
の勝敗ラインに直結するだけに、自民、民主など各党は幹部を連日投入し、
総力戦を展開した。

 

統一地方選参院選が重なると地方組織が統一地方選で疲弊し、その後の
参院選で思うように動いてくれないと言われている。そういう意味では平
成の大合併で議員数を減らした自民党の地方組織にとって、民主党の地方
での躍進を許すことは参院選の形勢が不利になると言うことでもある。参
院補選は自民・民主が1議席ずつ分け合うのが大方の予想だが、仮に2議
席をどちらかが独占すれば参院選の勝敗ラインが大きく変わってくる。そ
れだけにお互い負けられない戦いとなるだろう。

 

いずれにせよ参院選の前哨戦と位置付けられた統一地方選は、今日で終わ
る。どのような結果になるかはふたを開けてみなければわからない、かつ
自民党大野伴睦は「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ち
ればただの人だ」と評したように、選挙は議員の一生を左右する。如何な
る結果が出ようとも、それだけは変わらないのだ。