民主党は9日、夏の参院選に向けた選挙対策本部(本部長・小沢一郎代表)
を置き、初会合を開いた。小沢氏は冒頭のあいさつで「7月22日と言わ
れている参院選の投票日まで2カ月半を切った。告示になったと同様の認
識で全力で取り組んでいかなければならない」と訴えた。会議では現職の
いない選挙区対策として「衆院議員を投入してほしい」などの要望が出さ
れ、執行部も挙党態勢で臨むことを確認した。

 

参院選に勝つことで与党を過半数割れに追い込み、安倍政権を崩壊させる。
小沢民主党にとって極論を言えば目標はそれだけに尽きる。だが逆を言え
過半数割れに追い込めなかった場合は、小沢民主党はただでは済まない
だろう。小沢代表は代表の座を追われ、民主党自体ももともとが寄り合い
所帯だけに分裂しかねない。今回の参院選における勝敗はそれだけの影響
をもたらすものなのだ。

 

安倍政権にとって参院選さえ乗り切れれば、しばらく国政選挙は無くじっ
くりと政権運営にあてられる上に、野党を大幅に弱体化させることが出来
る。自民党不利が伝えられるものの、選挙とは実に巧妙な結果となるもの
で、与党大勝は無いにしても野党大勝も無いかもしれない。となるとキャ
スチングボードを握る小政党が面白い立場となりそうだ。いずれにせよ参
院選は今年最大の政治決戦なのは言うまでも無い。