安倍晋三首相は11日午前の閣僚懇談会で、夏の軽装運動「クールビズ
が始まる6月1日の閣議について、全閣僚に対し「沖縄のかりゆしウエア
の着用をお願いしたい」と要請した。かりゆしウエアはアロハシャツに似
た沖縄の夏の正装服。首相は先月15、21の両日に参院補選の応援で沖
縄入りした際にも、かりゆしウエアを着用し、6月1日に閣僚全員がかり
ゆしウエア姿で臨むことを“公約”していた。

 

官製キャンペーンとしては異例の“大ヒット”となったクールビズ。暑い
中でもスーツを着ているサラリーマンにとって、薄着が出来る格好の口実
として受け入れられ、すっかりと定着したと言っても良い。かりゆしウェ
アを着る公約も3年目を迎えたクールビズの象徴として、例えパフォーマ
ンスと言われようとも、閣僚達が率先して実施してもらわねばなるまい。
京都議定書で決められた数値目標に近付くどころか遠のく中で、我が国が
為すべきことは多い。それを知る意味でクールビズは良き教材だ。