韓国・蔚山現代重工業の造船所で25日、韓国初となるイージス駆逐艦
世宗大王」の進水式が行われた。「自主国防」を掲げる韓国は2012
年までに計3隻を実戦配備する計画で、創設が決まっている機動船隊の主
力艦となる。盧武鉉大統領は進水式で「いまだに北東アジアでは軍備競争
があり、われわれも傍観しているわけにはいかない」と演説、日本や中国
を意識していることを強く示唆した。

 

韓国がわざわざイージス艦を持たねばならぬ意味がいまいち理解は出来な
が、現在のところ3番艦までの建造が決定しているようだ。これによって
アメリカ、日本、スペイン、ノルウェーに続くイージス艦運用国となった
韓国が自主国防を目指すことは、結局のところ我が国だけで無く中朝から
も疑念の目で見られるのではないか。米韓関係に隙間風が吹く時だけに、
韓国メディアが手放しで“夢の戦艦”などと持ち上げているのも、気がか
りなところである。

 

産経新聞によると、イージス・システムの目と耳である軍事衛星からのデ
ータリンクシステムに関しては「米国は韓国への提供に同意しなかった」
とされ、果たしてイージス艦としての能力を十分に発揮出来るのか疑問が
残る性能のようだ。自主国防を目指そうとしたのは良いが、中途半端なイ
ージス艦風の駆逐艦を“夢の戦艦”と誤認しているのでは気の毒な限りだ。
非常に重要な部分が欠けていることを韓国の人々は理解しているのだろう
か、張子の虎では意味が無い。