読売新聞社は5日から7日にかけて、参院選に関する第1回継続世論調査
を実施した。安倍内閣の支持率は32・9%、不支持率は53・7%で、
不支持率が支持率を21ポイント上回った。大量の年金記録漏れ問題や自
殺した松岡利勝・前農相らの政治とカネの問題が大きく影響していると見
られる。ただ、政府が年金の支給漏れの額を補償する対策などを打ち出し
たことについては、「評価する」は計51%で、「評価しない」計42%
を上回った。

 

安倍内閣にとって逆風となるような出来事が続き、せっかく持ち直したは
ずの支持率も再び下落傾向にある。これは選挙の顔として選んだのだと言
う一部の自民党内の勢力にとっても好ましい事態ではない。選挙に勝てる、
それだけの理由で総裁を選んだわけではなかろうが、この手の数字とは一
人歩きするものである。特に年金の記録漏れが続々と発覚することで、高
齢者層の不興を買ったと思われ参院選は厳しい戦いとなるだろう。今出来
ることと言えば年金問題にさっさとけりをつけ、体制を整える他あるまい。