中国・北京テレビが段ボールの混ざった肉まんが販売されていると「やら
せ」報道した問題で、同テレビ報道番組「透明度」の副主任やプロデュー
サーら3人が免職処分になったほか、同テレビ編集長ら幹部2人も処分を
受けた。20日付の中国紙・北京日報が伝えた。共産党・政府は「偽報道
の存在はメディア界の恥」と批判し、国内外でメディアの信用が失墜する
事態に危機感を強めている。

 

我が国でも随分と話題になった段ボール肉まんの問題であるが、それがい
わゆる「やらせ」だったのが明らかになったものの、隠蔽体質のある中国
当局だけに、実は本当なのではとの疑惑を抱いてしまう。新型肺炎が蔓延
した際にも中国は情報を隠蔽し、結果的に世界中に新型肺炎を撒き散らす
と言う誤った対応をしたこともある。中国と言う国家の体質がそうさせて
いるとは言え、あまりに酷い話だ。

 

今回の段ボール肉まんの話にしても、そう簡単に段ボールを肉と一緒に混
ぜようと言う発想を思いつくものでもなかろう。実際に売られていた話を
聞いて作ったものなのか、いわゆる都市伝説的な話をもとにしたのか、い
ずれにせよ中国当局が北京テレビの捏造と言う犠牲を元に、沈静化を図っ
たと見る向きは正しいのかもしれない。それだけ信用されていないと言う
ことの証明であろう。