8日付の在日本朝鮮人総連合会機関紙「朝鮮新報」によると、北朝鮮の宋
日昊・日朝国交正常化交渉担当大使は、6カ国協議の日朝国交正常化作業
部会の今後の進め方について、「まず朝日関係で中核的問題となる過去清
算問題でロードマップが明確にされるべきだ」と指摘。過去の清算問題を
最優先に処理して日朝関係改善を図るべきだとの考えを強調した。同作業
部会の北朝鮮代表を務める宋大使は、ウランバートルで5、6の両日開か
れた作業部会について「日本は過去に朝鮮人民に与えた人的、物的、精神
的被害を包括する過去清算に臨もうとする姿勢を見せ、協議のために初歩
的な準備をしてきた」などと日本の姿勢を評価した。

 

何度でも書くが日朝間で国交を結ぶことのメリットとは何なのか。国交を
結ぶと彼等が核開発やミサイルの開発をすぐさま全面放棄するとでも言う
のか、当然そんなことはないだろう。例えば我が国と中国は国交を結んで
いるが、我が国の主要都市には弾道ミサイルの照準が合わせられているこ
とであろうし、日中友好の精神が何とも都合の良い言葉として使われてき
たことからも明らかなように、国交正常化が果たされたところで、過去の
清算をお題目のように唱える北朝鮮の姿が容易に想像出来る。つまり過去
清算とは経済支援をしろと同じ意味であり、何を持って清算が終わった
と線引きが難しい以上は、長期間に渡る支援を強いられるであろう。今す
ぐ正常化する意味は何処にもないのだ。