ファイティング・オペラ「ハッスル」が12月31日にさいたまスーパー
アリーナで開催されることが決定した。5日、東京都内のテレビ東京天王
洲スタジオで「大みそか ハッスル祭り2007」の開催発表記者会見が
開かれ、HG、天龍源一郎、坂田亘らハッスル軍ほか、ハッスル祭りを当
日のゴールデン枠で中継するテレビ東京のスポーツ局局長・近藤正人氏、
ハッスルを運営するハッスルエンターテイメントの山口日昇社長が出席。
打倒・紅白歌合戦、そして打倒・K−1Dynamite!!をブチ上げた。

 

プロレスがゴールデン枠で放送されるのは、本当にいつ以来のことであろ
うか。総合格闘技に押されに押されて、プロレスの番組自体が深夜の30
分枠に押し込められている現状では、どんな黄金カードを組んでもゴール
デン枠など有り得ない話であった。ハッスルはエンターテインメント色が
強いとは言え、プロレスはプロレスである。確かにテレビ受けのしやすい
プロレスを展開しているだけに、テレビ東京の判断は正しいと思われる。
あくまでエンターテインメントなのである。

 

我が国の総合格闘技界もUFC傘下となったPRIDEが消滅し、HER
O’Sも層の厚さの面では不安が残る。先駆者であったPRIDEが築い
てきた地盤もUFCに持っていかれてしまい、決して先行きが明るいもの
では無いのだ。例年、K−1Dynamiteは目玉とされるカードも試
合としてはつまらないものばかりで、話題先行の感もある。昨年は選手の
反則によってノーコンテストになる試合もあるなど、運営には疑問も残る。
ハッスルの放送が停滞する業界の起爆剤となることに期待したい。