がんで右の腎臓を摘出という苦難を乗り越えたプロレスリング・ノアの人
気レスラー、小橋建太選手が2日、東京・日本武道館で約1年半ぶりにリ
ングに復帰した。タッグマッチでフォール負けしたが、超満員の観衆が大
歓声を送った。小橋選手は「ファンの声援があったから復帰できた。今度
は自分が勇気を与える番。誰にでも元気を与えられるレスラーを目指す」
と今後の健闘を誓った。

 

文字通り苦難の道を選び復活を果たした小橋選手。我が国のプロレス界を
代表する選手が病魔に見舞われ、リングへの復帰どころか命すら賭けねば
ならない状態に陥るものの、不屈の闘志で再びマットに帰ってきたことを
喜びたい。プロレスと言うジャンルそのものが停滞する中で、唯一人気を
維持しているノアにとっても、心強いレスラーの復帰であろう。世代交代
が思うように進まない中、怪我や病気に苦しみながらも年間に百試合以上
に出場するベテラン勢の奮闘は見逃してはならないところだ。