政府は3日午前、防衛省の装備品調達の透明化策などを検討する有識者
議「防衛省改革会議」の初会合を首相官邸で開いた。町村信孝官房長官は、
守屋武昌前防衛事務次官汚職事件など同省絡みの不祥事が相次いでいる
ことを踏まえ、「国民の信頼を回復するためには基本に立ち返り、国民の
目線に立って抜本的な対策を講じる必要がある。防衛省改革の道しるべを
示してほしい」と強調した。

 

想像以上に内部の腐敗が進む防衛省を如何に改革していくか、少なくとも
国民が納得するようなレベルの結論は出して欲しいものだ。国防を担うは
ずの防衛省が私利私欲のみを追求する連中に動かされているようでは、有
事の際にきちんと機能するわけがない。あまりに不祥事が起きすぎていて
省に昇格したところで、しょせんはそんなものなのかと呆れてしまう。ま
ずはやれることから手を付けて欲しい。

 

これまで商社頼みだった装備の調達は、旧防衛庁防衛省に外国メーカー
と直接折衝を行えるだけの商慣習に関する知識や外国語能力を身につけた
専門家がいなかったことに起因している。そのことが幹部職員への接待攻
勢と言った問題を生み、不祥事の温床となってきたのだ。急に専門家をそ
ろえようにもなかなか難しいところだが、他国がやっていて我が国が出来
ないとは言えまい。早急な改善を求めるところだ。