末期がんと闘いながら今夏の参院選で再選を果たした民主党山本孝史
院議員が22日午後11時50分、胸腺がんのため東京都内の病院で死去
した。58歳だった。昨年5月に参院本会議の代表質問で涙ながらにがん
を告白し、がん対策基本法の早期成立に貢献した。約2年前に胸腺がんと
診断されたが、抗がん剤治療を受けながら最後まで現役議員としてがん対
策などに取り組んだ。

 

山本議員の文字通り骨と皮になったような姿は悲壮そのものであった。死
ぬかもしれない恐れがある病気を政治家が告白することは、政治生命を断
つに等しい行為であったろう。それでも先の参院選では比例で当選を果た
し再び国会に戻ってきた。山本議員のホームページにはこうある。「誰も
が人間らしく生き、普通に暮らせる社会」、その実現のために何が出来る
のか。健康を享受している今だからこそ考えたいものだ。合掌。