中国・上海の上海日本人学校浦東校が図書館の蔵書として輸入した書籍な
どの通関手続きが遅れていることが10日、明らかになった。通常なら先
月末に完了するはずが、詳しい説明のないまま止まっている。日中両国が
領有権を主張する尖閣諸島など、中国側が最も重視する主権・領土問題に
言及した書籍が含まれ、税関当局がその記述を問題視している可能性が大
きい。上海日本総領事館春節連休明けの13日にも、通関が遅れている
具体的な理由をただす。

 

自国の主張を何処までも貫き通すお国柄なのか、他国の書籍にすらチェッ
クを入れてくるとは恐れ入る。日中関係は改善されたと言われている中で
このようなことも現実として起きていることを、改めて認識せねばならな
いのではないか。税関当局が問題視すると言うことは、主権や領土問題に
関することについて、そのような記述が無いかをチェックするようなマニ
ュアルでもあるのかもしれない。具体的な理由を問いただしたところで、
おそらくまともな回答を得られはしないであろう。ただ、我が国を考えて
みると、領土問題を四方に抱えているものの、その対応はお世辞にも良い
ものとは言えない。中国の真似をしろとまでは言わないが、その姿勢は少
なからず学ぶべきものがあるのではなかろうか。