橋下徹知事が、最重要課題の財政再建などに取り組むため、13日に発足
させる「重要政策」「改革」の二つのプロジェクトチームの概要が明らか
になった。部局横断型で構成され、「若手職員の声を反映したい」という
知事の意向で、30歳代職員もメンバーに加わる。40歳代幹部をPTの
リーダーに抜てきするなど橋下カラーを前面に打ち出し、知事直轄で府政
改革の陣頭指揮を執る。橋下知事は就任記者会見で、「将来を見据えた政
策立案チームと、今までのものを清算していくチームが両輪となり、府を
変え、府民の笑顔を増やしたい」と話しており、二つのPTが橋下改革の
中核を担うことになる。

 

財政再建が最大にして喫緊の課題である大阪。むろん我が国全体に言える
ことであるが、とにかく無駄な支出を抑えて、健全なものとしていかなけ
れば遅かれ早かれ破綻する。手のつけにくいところにメスを入れられるか
が、橋下知事の役目と言っても良いだろう。とかく利権化した部分は誰も
手がつけられなかっただけに、とてつもないものが埋もれていそうだが、
果たして正面から切り込んでいけるか注目せねばなるまい。景気が不透明
感を増す中では、どうしても将来よりも目先を考えてしまいがちだ。とも
すれば現状維持になりがちなリタイア間近の世代では無く、危機感のある
若い世代を抜擢し将来に備える。橋下知事のプロジェクトチームの方針に
今のところ間違いは無さそうだ。