東芝が、新世代DVD規格の「HD DVD」に関連した事業から撤退す
る方向で最終調整に入ったことが16日、明らかになった。米国の有力な
映画会社や小売り業者は、ソニーなどが推進する別規格、「ブルーレイ・
ディスク」の支持を相次いで表明。東芝は、HD方式のプレーヤーやレコ
ーダーの販売継続は困難になったとの判断に傾いている。東芝がHD方式
からの撤退を決めれば、新世代DVDはBD方式が業界標準となり、規格
争いは収束することになる。

 

ブルーレイ・ディスク陣営が、米映画大手6社のうち、4社から支持を取
り付けたことによって、次世代DVD規格の勝敗は決まった。孤軍奮闘状
態であったHDDVD陣営の東芝も、これで撤退のための理由が出来たと
も言えるのではないか。確かに規格を一度確定さえすれば、その規格を押
してきた企業は莫大な利益を得ることは出来るだろう。当初は両陣営は統
一規格をと話し合いの場を設けたようだが、破談に終わっている。不毛な
規格争いは消費者不在の企業の論理でしかない。販売が尻すぼみになるか
もしれない商品を誰が買うというのであろうか。消費者としては規格統一
は歓迎すべきことではなかろうか。