29日公表された米大統領の指名獲得レースに関するロイター/C―スパ
ン/ヒューストン・クロニクル世論調査によると、民主党ではオバマ
補がテキサス州クリントン候補を小幅リードしている。一方、オハイオ
州ではほぼ並んでいる。テキサス州ではオバマ候補の支持率が48%で、
クリントン候補の42%を6ポイントリード。オハイオ州ではオバマ候補
の42%に対し、クリントン候補は44%とわずかにリードしている。共
和党では、マケイン候補がテキサス、オハイオ州ともハッカビー候補に2
ケタの差をつけている。

 

指名獲得レースはいよいよ終盤戦となってきた。大票田のテキサス・オハ
イオ両州がオバマ氏、クリントン氏にとっての決戦場となるようだ。連勝
中のオバマ氏はクリントン氏をリードしており、得票率に応じて代議員が
比例配分される仕組み上、クリントン氏は両州で大差をつけて勝たねばな
らず、非常に厳しい状況にある。オバマ氏の勢いにはクリントン氏の支持
層も惹き付けられているのではないか。あくまで民主党内での指名獲得レ
ースでしか無いが、勝った候補は共和党の候補と対決することになるのだ。
支持者が最終的に「勝てる候補」を選ぼうとするのは当然の帰結だ。共和
党はマケイン氏が候補になることが見えており、準備を整えた上で民主党
の候補を待ち受けられる。そう言った意味でも勢いに乗るオバマ氏に支持
が集まるのかもしれない。