日本貿易振興機構が28日まとめた07年の日中貿易(輸出と輸入の合計
額)によると、中国からの野菜輸入は前年比5.5%減の2173億円と、
冷凍ホウレンソウから基準値を超える残留農薬が見つかった03年以来4
年ぶりに前年を下回った。とくに生鮮・冷蔵野菜は31.8%減の305
億円と大幅に減少した。米国で中国製ペットフードを食べた犬や猫が相次
いで死亡し、中国産食品に対する消費者の不信感が広がったためとみられ
る。ジェトロでは「08年は1月に発生した中国産冷凍ギョーザ問題の影
響で不信感はさらに広がり、野菜輸入は大きく減少する可能性がある」と
みている。 

 

当然と言えば当然であろう。中国産冷凍餃子問題は我が国の台所事情を如
何に中国産に頼っていたかを、改めて実感させてくれたばかりで無く、中
国の傲岸不遜な態度を目の当たりにさせてくれた。驚異的な成長を続ける
中国であるが、冷凍餃子問題での対応からも明らかなように、さっさとこ
の問題の幕引きを図りたいのが見え見えである。中国側は冷凍餃子を製造
した会社の従業員について「毒物を入れた嫌疑のある人物は発見されてい
ない」と言明し、中国側責任を事実上、全面否定している。密封された状
態の冷凍餃子からメタミドホスが検出され、我が国はメタミドホスは袋の
外側からは浸透しないとする実験結果を提供しており、どう見ても製造過
程のどこかで混入したとしか考えようが無い。それでも外側からも浸透す
ると言うのなら科学的な証拠を示すべきだ。