時事通信社は次期衆院選を前に、自民、民主両党の都道府県連幹部を対象
にアンケート調査を実施、「選挙の顔」として望ましいと考えるリーダー
などを聞いた。自民党では「福田康夫首相で戦うべきだ」と答えたのは9
都府県にとどまったのに対し、21府県が「福田首相以外のリーダー」と
回答。内閣支持率が低迷する中、衆院選への危機感が地方組織の間で強ま
っていることをうかがわせた。民主党では「小沢一郎代表」とした回答が
42道府県に上った。調査は、原則として両党の都道府県連幹事長を対象
に、5月下旬から今月上旬にかけて行った。

 

いつから選挙は人気で決着が決まるようなものとなってしまったのであろ
うか。福田政権は安倍政権を引き継ぎ、言わば選挙の洗礼を受けてはいな
い。今の低支持率では解散総選挙に打って出るわけにはいかないだろうが、
それにしても福田首相以外でと三行半を突き付けるのは如何なものか。人
気が無いから、人気のありそうな首相で戦いたい。それほど首相の座が軽
視されていることこそおかしいことだ。小泉劇場と呼ばれた小泉政権なら
いざ知らず、今さら人気取りの政策を打ち出すわけにもいくまい。選挙に
勝つためだけに首の挿げ替えが行われるのなら、有権者は間違い無く与党
を見放すことになるであろう。