民主党は21日午後、都内のホテルで臨時党大会を開き、小沢一郎代表の
無投票3選を正式に承認した。小沢氏は演説で、次期衆院選について「精
神的にも肉体的にも私にとって最後の一戦になる。自らの政治生命を懸け
る」と述べたうえで「今こそ日本を変えるときだ。新しい政権をつくって
初めて可能になる」と述べ、次期衆院選での政権交代に強い意欲を表明し
た。また、「税金の使い方を抜本的に見直し、財政構造を大転換する」と
指摘、統治機構の改革を目指す考えを強調した。菅直人代表代行、鳩山由
紀夫幹事長、直嶋正行政調会長はいずれも続投させることを決めた。党大
会後の記者会見で小沢氏は、政権交代が実現した場合に直ちに実現する政
策として、高速道路の無料化と子供手当の創設を挙げた。公明党について
は、「一部であれ今の与党を入れることは考えていない」と述べ、公明党
との連携を否定した。

 

小沢代表の3選が承認され、執行部の面々も変わらなかったと言うことは
実質的には、顔ぶれは一切変更が無いと言うことだ。国民新党の合併構想
もそうだが、小沢代表にとっては政権交代を果たすには手段を選んでいる
場合では無いとの意気込みが見て取れる。それだけに、民主党内は小沢代
表が主導して話をまとめてしまっていることに、多少なりとも不満がある
のではなかろうか。社民党国民新党とも連携をして衆院選を戦うことに
なるはずだが、野合そのものの合併構想を打ち出した時点で、民主党内か
らは反発が出なかったのか、大いに疑問である。如何に政権交代が実現し
そうであるからと言って、代表の手法に対して疑問を感じるのであれば、
声に出して言うべきだ。何ら声が上がらずに、小沢代表に一任ではあまり
に体質としては無責任そのものだろう。