自民党総裁選は22日午後の両院議員総会で、党所属国会議員と都道府県
連代表による投票が行われ、退陣表明した福田首相の後継総裁を決定する。
麻生太郎幹事長は、国会議員票と地方票のいずれでも、他の4候補に大差
をつける勢いで、第1回の投票で過半数を得て、新総裁に選出されること
は確実だ。麻生氏は、24日の臨時国会で首相に指名される。組閣人事に
ついて、麻生氏は、対立候補のうち、与謝野馨経済財政相を再入閣、石破
茂・前防衛相も入閣の方向で調整している。舛添要一厚生労働相は再任が
有力となっている。総裁選には、麻生氏、与謝野氏、石破氏のほか、小池
百合子・元防衛相、石原伸晃・元政調会長が立候補している。新総裁は、
22日午後2時から党本部で開かれる両院議員総会で、党所属国会議員3
86人と都道府県連代表3人ずつが投票して、選出される。

 

大方の予想通り、麻生幹事長が新総裁に選出されることとなるだろう。麻
生幹事長はテレビ番組で「今年度補正予算案に盛り込んだ経済対策の名称
に緊急までくっつけているわけだから絶対にやった方がいい。補正予算
は断固やるべきだ」と述べた。衆院解散・総選挙の前に補正予算案を成立
させるのが望ましいとの考えを改めて強調したが、自身が新総裁に就任し
新首相に選出された際の展望を述べたと言うことだ。すでに大勢は決して
おり、無投票での3選を果たした民主党の小沢代表と、政権の座を賭けて
の決戦が間近に迫っている。世界的に見ても我が国のようにコロコロと首
相の顔が変わる国も珍しいが、国民的人気が無いと続けられない、そんな
状況にはいい加減終止符を打って欲しいものだ。人気取りがいつの間にか
首相の役割になってしまったのであるなら、先人達が嘆くことであろう。