民主党は24日午前、衆院に解散・総選挙を求める決議案を提出した。社
民、国民新両党は「政局狙いだ」として、共同提案は見送った。決議案は、
与党多数で否決される見通しだが、民主党は来年1月5日召集の通常国会
に向け、与野党の対決機運を高め攻勢をかける考えだ。決議案では、「麻
生太郎首相による政治空白、経済失政を見過ごすことは国会の存在意義を
失わせるに等しい」と指摘。そのうえで、「経済を立て直すには、国民の
信任を得た新しい政府が強力なリーダーシップを発揮するしかない」と、
衆院解散・総選挙を早期に実施すべきと強調した。

 

民主党は結局のところ解散総選挙には追い込めないまま、年を越すことに
なりそうだが、マスコミの重箱の隅を突くような執拗な報道もあって、麻
生内閣の支持率は低迷している。今の状態では解散総選挙に打って出たと
ころで勝ち目は無い、そう言った認識が与党にある以上は、時期はずれ込
んでいくばかりであろう。この解散決議案は民主党の単なるポーズに過ぎ
ないのだが、小沢一郎代表は同日朝の党常任幹事会で、「自民党は長期政
権にうつつをぬかし、機能しなくなっている。厳しい対決となる通常国会
に向けて、全力で頑張らないといけない」と語ったように、如何にして追
い込むか、次の手をこまねいているようにも見える。任期終了まで居直ら
れれば、それはそれで厳しい党の財政事情にダメージを与えることとなる
のは間違いないだろう。