民主党は14日、小沢一郎代表の後継を選ぶ16日の代表選の際、候補者
同士によるディベートを行うことを決めた。当初は同日昼に投開票を行う
両院議員総会を開始する予定だった。だが、岡田克也副代表を推す議員が
「国民の声を反映させた代表選びをすべきだ」と反発し、代表選を来週に
先送りするよう求めたため、ディベートを行うことで調整した。討論では、
司会者が質問し、それに答える形で候補者同士が公約について議論を戦わ
せる。民主党が代表選で討論を実施するのは初めてで、米大統領選の討論
会を参考にしたという。投開票に先立つ15日夜には、都内で街頭演説会
も行う。

 

小沢代表の後任を選ぶ民主党の代表選は、選挙期間と言うにはあまりにも
日数が少なく、党員・サポーターの考えは一切反映されない。小沢代表の
意向で、この日程となったようだが、世論的には岡田副代表の人気が高い
とされ、逆に鳩山幹事長は議員票でリードすると見られている。小沢代表
としては鳩山幹事長を後任に据えて、小沢路線を継承させる方向なのだろ
う。中央代表選挙管理委員会古川元久委員長は記者会見で、討論導入に
ついて「今回の代表選は次の首相を決める次期衆院選に先立つ準決勝の意
味合いがある。本来、十分な時間をとって党員・サポーターを含めた代表
選をやるべきだが、選挙まで期間が短いため準決勝にふさわしい形にして
国民の信頼を獲得したい」と説明しているものの、討論をしたところで票
を投じるのは民主党の議員のみである。すでに出来レースとも言える民主
党代表選、茶番とはこのことだろう。