サイバーエージェントが13日に開設した女性向け婚活情報サイト「男の
子牧場」に批判の声が寄せられている。男性を家畜に見立て評価するサイ
トの形式に「男性差別だ」などの意見が殺到、同社は広報担当者のブログ
で釈明するとともに、サイト名の変更を検討していることを明らかにした。
男の子牧場」は、婚活中の女性が、友人からの紹介による恋人・結婚相
手探しを望んでいるとの調査結果に着目。交友のある男性を仮想の「牧場」
に登録し、女性同士が紹介し合う。また「牧場」には縦軸と横軸が設けら
れ、「イケメン←→ブサメン」「ボンボン←→貧乏」などのキーワードを
設定して男性を“品定め”できる。ところが、そのサイト名や、男性を牛
や馬や羊のアイコンで登録する点に批判が殺到。「人を家畜扱いですか」
「配慮が足りないのでは?下品だと思います」「気分悪いわ 女の子牧場
とか言われたらどう思う?」といった意見が同社の広報担当者ブログに寄
せられた。

 

名も知らない新興企業が立ち上げたサイトかと思いきや、仮にも株式を上
場する企業が、立ち上げたサイトであったことにまず驚きである。サイト
名について「昨今話題になっている『草食男子』というキーワードから連
想し、女性がイメージしやすいようにという意図」でつけたとサイバーエ
ージェント広報部はブログ上で説明、社内の男性社員へのリサーチを経て
問題ないと判断したとするものの、男性の情報を牛や馬にして牧場に放り
込む、そのシステムにこそ問題があるのではないか。いわゆる婚活なる言
葉を利用して、人間の品定めをしているだけに過ぎない。サイト名の変更
をしたところで、肝心のシステムが変わらなければ、それは看板の掛け替
えで終わってしまうのだ。社内リサーチだけで問題無しと判断した側もど
うかと思うし、発想の幼稚さは目に余るものがある。上場企業が提供する
サービスとはとても思えない低レベルな内容に、男性だけでなく女性も首
を傾げたのではなかろうか。