谷垣禎一氏の自民党総裁選への出馬表明を受け、同党内の中堅・若手の動
きが14日、活発になった。河野太郎衆院議員が立候補の意向を固めたほ
か、副幹事長で古賀派小野寺五典衆院議員の擁立をめざす動きも本格化。
外務政務官町村派西村康稔衆院議員も東京都内で森元首相と面会し、
」党内情勢などの意見交換をしたとみられる。小野寺氏の擁立については、
菅原一秀河井克行両副幹事長ら当選5回以下の衆院議員約10人が同日
夜、東京都内で集まり、確認。小野寺氏も出馬に意欲を示したという。菅
原氏らは「推薦人は十数人集まった」といい、20人の確保をめざす。

 

現在、自民党総裁選へ名乗りを上げているのはベテランの後押しを受ける
谷垣氏のみだが、党再生に向けて中堅・若手からも擁立の動きが出てきた
ようだ。これまでは派閥に所属している以上、派閥の締め付けが非常に厳
しかったが、どの派閥も大幅に数を減らしており、もはや自主投票の動き
すらある。それだけ打撃を受けたことを意味しているのだろうが、20人
と言う推薦人をクリア出来るかが大きな課題となる。一時期を除けば、自
民党はこれまで野党を経験したことが無い政党である。それだけに、野党
としてどう生き抜いていくのか、新総裁がビジョンを示す必要があるだろ
う。これまでは黙っていても、企業献金も入ってきたが、野党になれば企
業や業界団体も離れていくことになる。さらに連立野党は有り得ないとし
て、創価学会と言う最強の集票マシンを持つ公明党自民党からは離れて
いく。非常に厳しい状況の中で、如何に民主党と対峙していくか。あまり
に大きな課題がのしかかる。