江田五月参院議長と、川端達夫文部科学相民主党の3議員の政治団体
平成15〜19年分の政治資金収支報告書に、女性従業員に接客させるキ
ャバクラやクラブなどでの飲食代を政治活動費として計上していたことが
30日、分かった。民主党出身で会派離脱中の江田氏の資金管理団体「全
江田五月会」は事務所役員とマスコミ関係者、後援者らとの懇談に東京
台東区のキャバクラなど11店を利用。5年間で計約240万円を支払
ったという。江田氏の事務所は「これからもこのような店を使うか、事務
所役員らと相談して決めたい」としている。川端氏が代表を務める「民主
滋賀県第1区総支部」と資金管理団体などがスナックなどを政治活動に
利用していたことも判明。川端氏の事務所は「党からの寄付は当てていな
い。これから詳細を調べる」としている。

 

政治活動費を使ってキャバクラに行く、悲しくなる話だ。悪質なのは各団
体の政治資金収支報告書には、店名ではなく経営者の個人名や運営会社名
を支出先として記載しているケースがあったと言うことだ。店名にある「
クラブ」などの文字が記載されていないものも多く、パッと見ただけでは
どんな形態の店への支出か分からない。議員側の言い分として「受領した
領収書通りの記載」と説明するが、支出先が良く分からないようにするた
めに、領収書の書き方を指示したのではないかと思いたくもなる。少なく
とも政治活動費を使ってキャバクラやクラブに行くこと自体がおかしいの
であって、どうしても行きたいのであれば、自費で行くのが筋であろう。
麻生首相はホテルのバー通いが何故か批判されていたが、もちろん自費で
通っていたわけで、次の日の仕事に差し支えがないのなら、バーに行こう
が構わなかったはずだ。民主党の3議員は「政治団体が勝手にやったこと
」で片付けられるとは思ってはならない。それが政権政党の責任と言うも
のだ。詳細な報告が待たれる。