民主党永住外国人地方参政権付与法案提出に向け調整に入ったことを
受け、国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融担当相は7日、「地域や国
民の感情もあるので国民的理解を得る努力が必要だ。時間をかけてやるべ
きだ。たまたま(民主党議員の)数が多かったからといって可決すれば済
むという性格の法律ではない」と述べ、慎重な対応を求めた。一方、社民
党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は「今国会で成立させることに賛
成だ」と述べた。ともに都内で記者団に語った。

 

永住外国人地方参政権付与がなぜ必要なのか、今すぐに成立させなけれ
ばならないのは何故か。鳩山首相自民党の稲田議員に外国人参政権につ
いての考えを問われ、冒頭に「宇宙ができて137億年。地球ができて4
6億年。」と言い出し、曖昧な言葉に終始した。さらに憲法15条に違反
すると問い質されると、さすがに憲法改正とまでは言い出せず、議論を深
めていきたい逃げの一手を打った。あまりに情緒的な考えで参政権を付与
しようとしているのでは、鳩山首相の姿勢にはそう感じずにはいられない。
連立を組む国民新党の亀井郵政改革・金融担当相は、時間をかけてやるべ
きと明言し、拙速な成立には反対する姿勢を見せている。何のために付与
が必要か、鳩山首相は国民への説明を果たすべきであろう。