新党改革舛添要一代表は2日、NHKの討論番組に出演し、今夏の参院
選について「比例代表は(候補者を)ばらばらに立てたら『死に票』が多
くなる。複数の新党が統一名簿を作ることが可能だ。相当な力になる」と
述べ、新党間の選挙協力に積極的な姿勢を示した。舛添氏は「協力すれば
勝てるのに、協力しないのは国民に約束を果たさないことになる」と述べ
たが、連携相手は明言しなかった。比例代表の統一名簿は複数の政党が一
つの政治団体を結成すれば作成できる。小政党の得票を合算することで死
票を減らせるメリットがある。ただ、参院選比例代表は政党名と候補者名
のいずれかで投票し、個人票の多い順に当選する非拘束名簿式のため、統
一名簿に参加したある党に当選者が集中した場合、他党が議席を得られな
い可能性もある。

 

乱立する新党が参院選を勝ち抜くには、まずは候補者をそれなりに用意し
なくてはならないわけだが、舛添氏の新党改革にしても、母体となった改
革クラブの面々が改選に直面し、自分のことで手一杯の状態である。たち
あがれ日本は若手の議員が全くいない、首長連合が立ち上げた日本創新党
は現役の国会議員を擁しておらず、政党要件を満たしていない。民主党
打倒すると言う意味では、舛添氏が組みたいのは、政党支持率を伸ばして
いるみんなの党なのだろうが、そううまくいくだろうか。小政党にとって
参院選で一定の議席を獲得し、キャスチングボードを狙う以外にない。民
主党は無党派層の支持を失いつつあり、自民党から引き剝がした支持団体
の組織票をもって切り抜けようとする中、舛添氏の顔が新党改革の票につ
ながるかは分からない。顔ぶれが郵政民営化反対派と自民党民主党離党
者だけに、無党派層を引き付けるとは思えないからだ。