[政治]

菅直人首相は2日午前、富山市で街頭演説し、参院選期間中に民主党代表と
してテレビ出演する際の条件について、「最近、菅は『議論を避けている』
と野党が言っているが、とんでもない。いつでも1対1の真剣勝負ならやる。
1対8の議論は議論ではない。下手をすると吊るし上げになる」と述べ、与
野党9党首による議論を拒否する考えを示した。これに関連し、仙谷由人
房長官は同日午前の記者会見で「1対8で話すと民主党批判一色になる。対
応する方は大変だ。党首討論的にやってもらえればいいと思う」と述べ、与
野党党首が1対1で議論する場を設けることが望ましいとの考えを示した。
自民、公明、共産、みんなの党の野党4党は先月30日、菅首相参院選
間中のテレビでの党首討論を避けているとして、出演に応じるよう民主党
申し入れていた。

 

吊るし上げになるから出たくない、与党代表であり首相である人からこんな
言葉を聞くとは思わなかった。自民党が与党の時は散々吊るし上げていたの
ではないか。自身が与党になると逃げの一手では話にならないだろう。第一、
与党である国民新党からも吊るし上げをされると思っているようでは、いっ
たい何のための連立政権なのか、残念な発言である。与党とは常に批判に晒
されるものであることに、数カ月が経過しても意識しないようでは、そもそ
も与党としての資格は無いだろう。自らぶち上げた消費税率の引き上げにし
ても、朝令暮改と言っても良いような発言が続き、その真意が問われている。
それとも、テレビと言う公の場で矛盾を晒すのが怖いのか。見苦しいまでの
逃げの一手では国民の信頼を得るのは難しいだろう。