菅直人首相は17日、23〜25日の3日間、衆参の新人議員から直接意見
を聞くための会合を開くことを決めた。今の新人議員はいずれも小沢一郎
幹事長時代に公認されているため、小沢氏の影響が強いとされる。首相が直
接会う機会を作ることで、代表選に向け支持を拡大する狙いがあるとみられ
る。首相は対象議員に送った呼びかけの文書で、「1期生の声こそが一番国
民に近い声だと思っており、直接意見交換したい」としている。

 

来月の民主党代表選に向けて菅首相が足場固めに入ったようだ。現在のとこ
菅内閣に入閣している面々が率いるグループからの支持は取り付けたもの
の、最大勢力である小沢グループ鳩山グループ、そして輿石氏が押さえる
参院民主党の動き次第では、菅政権そのものが崩壊しかねない。そのような
危機感からか、いわゆる小沢チルドレンの取り込みにかかっている。だが、
こう言った動きが、かえって小沢グループを刺激することになりはしないだ
ろうか。幹事長と言う要職を退いたことで、小沢氏の影響力は確かに弱くな
ったかもしれないが、政権交代を実現させたのは自分であり、そうして誕生
したのが小沢チルドレンである、との自負は揺るがないだろう。それだけに
菅首相意見交換会は藪蛇となる可能性が大いにあるのではなかろうか。