公明党は29日、政府が臨時国会に提出する2010年度補正予算案に賛成
する方向で調整に入った。同党がまとめた、「地域活性化臨時交付金」とし
て1兆2000億円を地方自治体へ交付することなど4兆円規模の緊急経済
対策が反映されることが条件だ。同党が賛成すれば、早期成立の公算が大き
くなる。公明党は29日に予定されていた民主党との政策協議を、補正予算
案の国会提出前の事前協議を拒否する自民党と歩調を合わせて見送ったが、
公明党幹部は「国民生活を考えれば補正に反対できない」との立場だ。ただ、
11年度予算案は「閣外協力になるので、賛成は考えていない」としている。

 

自公連立の解消から1年が経ち、野党暮らしに耐えられなくなったのか、公
明党が民主党へのすり寄りを始めた。先日、菅首相創価学会系の美術館を
訪問し、公明党への秋波かと受け止めらていた。ねじれ国会を乗り切るには、
過半数割れを起こしている参院の状況を打開せねばならず、仮に公明党の議
席数を加えれば与党は過半数を維持出来ることになる。むろん、今の民主党
創価学会以外の宗教票の受け皿となっており、そこに公明党が加わること
で、これらの票が四散しかねない。また、民主党内にも公明党創価学会
のアレルギーはあるであろうし、そう簡単に民公連立は実現し無さそうだ。
是々非々で対峙していくのが公明党の役割では無かろうか。