沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に絡み、沖縄県石垣市議会は20日、
政府が立ち入り禁止にしている同諸島に上陸し、視察・調査する決意を示す
決議を全会一致で可決した。決議では、「尖閣諸島を行政区として預かる市
と市議会が、自然環境や生態系の現状、荒天時の漁船の避難港整備に向けて
上陸、視察し、適切な施策を講じることは不可欠」としている。また、政府
に上陸許可を求めるための関連予算案も賛成多数で可決した。

 

尖閣諸島はもともとは私有地であったが、それを国が借り上げる形で管理を
しているのが現状である。安全保障の面から言えば国が買い取るのが最善か
と思うが、私有地のままとしているのは中国への配慮からだろうか。今回、
石垣市議会が尖閣諸島への上陸決議を可決したことで、政府も回答を迫られ
ることになるが、菅政権のこれまでの対応からして不許可で落ち着くのでは
なかろうか。漁業資源豊富な海域として知られているだけに、避難港の整備
は今すぐにでも進めるべきであろうし、わざわざ無人化しておく必要性を感
じない。相手が嫌がることはしなければ、相手もこちらに配慮してくれると
は限らない。配慮する前にやるべきことはたくさんあるのだから。