民主党土肥隆一衆院政治倫理審査会会長が「日韓キリスト教議員連盟」の日本側会
長として、日本政府に竹島の領有権主張の中止を求める同連盟の日韓共同宣言に賛同し、
名前を載せていたことが分かった。菅直人首相は9日夜「大変遺憾。竹島は日本固有の
領土で、その立場はまったく変わらない。しかるべき形で対応する」と記者団に語った。
土肥氏によると、2月27日に韓国で開かれた宣言発表の記者会見に出席。宣言は「歴
史教科書の歪曲と独島領有権主張を直ちに中止する」ことなどを要求している。土肥氏
は取材に「個人的には竹島は日本の領土とは一概には言えないと思っている。日韓両国
が互いに自国の領土と主張すれば、問題はいつまでも解決しない」と話した。

 

菅首相の側近でもある議員が、竹島の領有権主張の中止を求める日韓共同宣言に賛同し、
署名までしている事実はとうてい看過出来ないだろう。土肥氏は「宣言の内容はまずい
と思ったが、民主党や政府を代表して参加していたわけではないので署名した」と話し
ているようだが、土肥氏はそもそも国会議員と言う立場にあることを忘れたのだろうか。
個人がどのような思想を持とうが勝手だが、国会議員である以上は公人なのだ。自由に
行動したければ、議員を辞めるべきであろう。当選7回のベテラン議員にしては、あま
りに軽率な行動であったと言わざるを得ない。インタビューでも「個人的には竹島は日
本の領土とは一概には言えないと思っている」と話しているように、土肥氏は国会議員
としては相応しくないと思うのだ。