プロ野球のセ、パ両リーグは6日、東日本大震災の影響を考慮して変更した公式戦日程
を発表した。ナイターを自粛するなど再調整した4月の日程に加え、シーズンを通した
全日程を決めた。セは当初予定していた開幕直後の試合を、9月20日以降に追加する
形とした。パは6月末から9月にかけ、10試合以上を組み込んだ。7月9、10日の
日本ハム楽天2連戦を3連戦とするなど、効率よく移動できるようにした。両リーグ
ともナイターは5月から組み込む。連戦の最多はセ、パともに9連戦。クライマックス
シリーズは10月29日にセ、パ同時で開幕する。

 

開幕戦の日程をめぐって一悶着あったプロ野球だが、セ・パともに同日の開幕となった。
開幕が遅れたことで日程的には厳しいだろうが、非常時ゆえに仕方が無い。電力事情が
逼迫する東日本だけに、高木文科相が「ナイターには理解が得られない。野球をするな
ということではないが、デーゲームを」と東日本でのナイターの自粛を要請するなど、
野球をやっている場合か、と言った批判も当然のことだろう。膨大な電力を使用する東
京ドームでは節電策を実行することで、約40%減を達成出来るとの見方のようだが、
それでも数千世帯分の電力を使用することになる。今後、電力消費がピークを迎える夏
に東京ドームで試合が出来るのだろうか。他の球場でデーゲームをやるにしても、暑さ
に苦しめられることになる。今後、多くの課題が出てくることであろう。