統一地方選前半戦で惨敗した民主党内で12日、岡田克也幹事長の辞任を求める声が相
次いだ。岡田氏は昨年9月に就任して以来、主要な選挙でことごとく敗北しており、同
日告示された衆院愛知6区補欠選挙政権政党として異例の不戦敗に追い込まれたため
だ。12日午後の代議士会で、小沢一郎元代表を支持する山本剛正氏は、幹事長席にい
た岡田氏に向かって「いつまでそこに座ってんだよ」と痛烈なやじを飛ばした。その後
も山本氏を含む小沢氏系の若手議員3人が発言し、統一選の敗北について「執行部は責
任を感じていただきたい。勇気を持った決断をお願いしたい」などと要求した。

 

当初、民主党は昨年の参院選過半数を押さえ、その勢いのまま統一地方選自民党
地方組織を壊滅させるシナリオを描いていたはずだ。自民党の力の源泉である地方組織
を叩き、再起を難しくさせるものだったのだろう。参院選で惨敗した上、菅政権に逆風
が吹き荒れたため、統一地方選では民主党の公認を辞退する候補が続出した。獲得した
議席数で言えば惨敗の一言である。岡田氏は「執行部の力不足も当然ある。大変申し訳
なく思う」と陳謝したわけだが、お膝元の三重県知事選で敗北したのは、幹事長として
は失格と言われても仕方無い。政府が震災の対応に追われる中、後背の党内はガタガタ
と音を立てているように見える。