東国原英夫前宮崎県知事が次期衆院選自民党からの立候補に意欲を示していることが
8日、明らかになった。複数の自民党幹部によると、東国原氏は東京都内の小選挙区
らの立候補を関係者を通じて党側に打診した。東国原氏は4月の東京都知事選で落選後、
宮崎県内の小選挙区からの立候補を検討したが、自民党との協議が進まずに断念。今は、
25選挙区中8選挙区で自民党が公認候補(支部長)を決めていない東京都に「強い関
心を持っている」(自民党幹部)という。また、党内からは「東京18区で菅直人前首
相と対決すれば面白い」と期待する声も上がっている。ただ、18区では落選中の前衆
院議員が支部長として返り咲きを目指しており、党都連幹部は、「東国原氏がどこまで
本気なのか」と困惑気味だ。

 

自民党が打診をしたのではなく、東国原氏が自ら売り込んできたと言うのが気になる点
だ。東京都知事選で敗北を喫したものの、政党支持率民主党を上回っていた自民党
ら出馬すれば、勝てると踏んだのだろうか。圧倒的な支持率を誇った宮崎県知事を一期
で放り出し、現在は浪人生活を続ける東国原氏。自民党としては有力な候補であること
に間違いは無いだろうが、かつて自民党から出馬を打診した際には、総裁候補としてな
ら出馬しても良い、と言い放ち批判を浴びている。そう言った経緯もあって自民党は困
惑しているのだろう。衆院選は遅くとも2年後に控えており、野田政権の政権運営次第
では、それが早まる可能性もある。それをにらんでの売り込みだったのかもしれない。
例え批判を浴びようとも、国政への野心を隠さない東国原氏ならではの行動である。