野田佳彦首相は6日午後の参院東日本大震災復興特別委員会で、小宮山洋子厚生労働相
の「子ども手当は姿を変えて継続した」との発言について、「(民主、自民、公明の)
3党合意に基づけば、児童手当法に所要の改正を行うことを基本として法制上の措置を
取る、ということが基本認識だ」と述べ、事実上修正した。小宮山厚労相も同特別委で
「そのままのものが継続するとは言っていない。来年4月からの児童手当の仕組みに乗
せた新たなものについては、3党で合意していただく」と釈明した。首相は「厚労相
3党合意の精神を守っていくことは共有している」と理解を求めた。

 

民主党の閣僚は自分の立場が分かっているのだろうか。鳩山、菅政権で閣僚が好き勝手
に発言をするものだから、閣内不一致の批判を浴び、その度に陳謝する羽目に陥った。
小宮山厚労相が「子ども手当」に相当な思い入れがあるのは分かるが、満額支給どころ
か継続的に支給出来るか、それさえ怪しかった政策である。いずれは破綻していたのは
間違い無いだろう。そんな民主党の看板政策も3党合意の末、所得制限のある児童手当
に戻されることが決まった。むろん、支給額が旧児童手当よりも増えており、別物と考
えるべきであろうが、子ども手当とイコールでは無い。その辺を頭では分かっていても、
ついつい喋ってしまうクセは直すべきだろう。失言で大臣を辞任するなど、恥ずかしい
の一言である。