建設中止か継続かで検証対象となっていた八ッ場ダムについて、政府は建設継続の方
向で最終調整に入った。政府関係者が17日明らかにした。来年度予算案に工事費を
計上するため、22日までに決定する方針。民主党側には建設慎重論がなお根強いが、
政府側の意思を尊重せざるを得ないとの声が広がっている。前田国土交通相は16日、
「有効な代替策が見当たらない中で、造らないのは無責任だ」と語り、建設継続に強
い意欲を示している。政府関係者は「前田国交相の判断で決まる話だ」と述べ、前田
氏の判断が政府方針になると指摘した。

 

八ッ場ダムの中止を発表した当時の国土交通相である前原政調会長は、記者会見で、
八ッ場ダムについて「藤村修官房長官に(党の見解を)申し入れ、判断を委ねたい」
と述べ、政府・与党としての最終判断を藤村氏に丸投げした。いったい、この2年も
何の調査をしてきたのであろうか。一方的に中止を発表したと思いきや、今度は代替
策が見付からないから建設継続では地元の住民は浮かばれないだろう。こう言った迷
走をきちんと総括しないまま、そして誰も責任を取らないままでは、話にならない。
少なくとも民主党マニフェスト違反をきちんと謝罪し、地元にもお詫びをすべきで
あろう。本当にいい加減な政党だ。