北朝鮮金正日総書記の死去を受け、後継者に確定した三男、金正恩氏は20日、平
壌の錦繍山記念宮殿を訪れ、金総書記の遺体と対面した。国営朝鮮中央テレビは、朝
労働党幹部らを伴う正恩氏の写真を放映し、権力移行に支障がないことを強調した。
北朝鮮国営ラジオは正恩氏の同行者として、金総書記に次ぐ序列2位だった金永南
高人民会議常任委員長ら26人を紹介。北朝鮮メディアは序列順に名前を紹介する慣
例があり、正恩氏の序列1位が確定した。

 

金王朝の三代目として金正恩氏が抱えている問題は実に多い。そして、問題を解決出
来るだけの力量は無いと見るのが普通ではないか。権力の移行に支障が無いと強調は
するものの、金正日総書記が金正恩氏をしかるべきポストにつける前に亡くなってし
まったことで、金日成体制→金正日体制のようにスムーズな移行が出来るとは思えな
い。人民に約束したはずの「白い米と肉のスープ」を果たすには、先軍政治と言われ
る極端な政策を捨て去る他に道は無い。尊称や勲章、序列1位など何の役にも立たな
いと気が付く良い機会であろう。