藤村修官房長官は21日午前の記者会見で、野田佳彦首相が北朝鮮金正日総書記の
死去を伝える特別放送を待たずに街頭演説へ向かった問題について、事前に内閣情報
調査室から「金日成主席が死去した際に特別放送の例がある」との報告を受けていた
ことを明らかにした。こうした報告がありながら、首相は総書記死去の可能性を過小
評価し、演説を優先させたことになる。藤村氏は「首相秘書官室では、内調から『正
午に特別放送がある』との第一報を受けた後、金日成氏の訃報の例も含む過去の特別
放送、重大放送の実例について報告を受けた」と述べた。

 

野田政権は自称・素人が防衛相に就いているだけに、その危機管理が出来ていないの
は明らかであった。特別放送があるとの一報を首相本人が把握していたのかは分から
ないが、少なくとも首相の周囲が事の重大さを認識すべきではなかったのか。さらに
金正日総書記の死亡に伴う政府の安全保障会議に山岡国家公安委員長が間に合わなか
ったという問題も起きており、有事の際に本当に機能するのであろうか。こう言った
野田政権の対応のまずさが我が国を危険に晒していることを理解して欲しいものだ。
北朝鮮の体制が激変する可能性もあり、その時に野田首相がきちんと対応が出来るの
は分からない。まずは猛省を促したい。