任期満了に伴う社民党の党首選が20日告示され、現党首の福島瑞穂参院議員以外に
届け出がなく、福島氏の無投票5選が決まった。2月24日の党大会で正式に承認さ
れる。対抗馬擁立を目指していた照屋寛徳国対委員長阿部知子政審会長らは、立候
補条件である国会議員の推薦人4人を確保できずに断念。党改革を訴えて立候補に意
欲を示していた稲森稔尚・三重県伊賀市議も要件を満たせなかった。社民党の党首選
は平成8年に社会党から党名を変更した後、一度も行われていない。

 

社民党は衆参合わせて国会議員は10しかおらず、推薦人4人が立候補条件であるこ
とを考えると、2人が出馬してもいきなり決選投票となる状態だ。福島氏が無投票で
再選されたわけだが、このマンネリを脱却するために対抗馬の擁立しようとしていた
議員もいるにはいたようだ。党勢は落ちる一方で、いつ消滅してもおかしくないよう
な政党だが、野党として存在感を示せるだろうか。一時は民主党と合併する構想が出
たように、誰が党首を務めようともこれ以上を望むのは難しそうだ。