みんなの党渡辺喜美代表は18日午前のよみうりテレビ番組で、大阪市橋下徹
市長率いる地域政党大阪維新会」との合流を示唆した。維新の次期衆院選マニフ
ェストとなる「維新版・船中八策」とみんなの党の政策がほぼ同じであることを強
調する渡辺氏は、合流の可能性を問われると「そういう選択肢もあるかもしれない」
と述べた。消費税増税をめぐり、容認の立場の橋下氏との違いを指摘された渡辺氏
は「橋下氏は大阪に消費税をくれたら半年で値上げしますということだ。今の中央
集権の体制のまま、消費税をやるとは一言もいってない」と指摘。「道州制をやる
なら消費税は全額地方財源になる。そういう制度をわれわれは主張している」と述
べ、消費税に関して考え方に違いはないことを強調した。

 

みんなの党は第三極として、2年前の参院選では一定の議席を確保することに成功
したわけだが、その後は野党の中で埋没している感がある。さらに大阪維新の会
登場したことで、みんなの党も第三極としての立場を揺るがされかねない状態にあ
るのではないか。「維新版・船中八策」を丸呑みして合流を目指すにしても、それ
なりにハードルは高いはずだ。何よりも橋下氏がそれを良しと判断するかは分から
ないのだ。既成政党の色が付くのを嫌がるであろう。維新の会との連携に「とっく
にやっている。2011年4月の統一地方選から『維新の会公認、みんなの党推薦』
という地方議員をつくっている。維新の会の政治塾にはみんなの党支部長も何人
か入っている」と語っているが、維新の会がみんなの党を利用したとも言えそうだ。
各党が維新の会へ秋波を送る中、みんなの党はどう扱われるのだろうか。