自民党谷垣禎一総裁は2日夜のNHK番組に出演し、野田佳彦首相との極秘会談
について「会っていない」と重ねて否定した。一方で「一般論としていえば政党の
代表者が折に触れ国政について話し合うのはあってしかるべきだ。そういうことが
できる人間的な信頼関係があることが望ましい」と述べた。また、消費費税を含む
社会保障と税の一体改革について、民主党小沢一郎元代表らや連立を組む国民新
党が反対していることに言及し「政府与党は一緒になって足下を固めてほしい。国
民に問いかける資格や態勢を整えてほしい」と求めた。

 

周知の事実になっている時点で、もはや極秘でも何でもないのだが、話し合い解散
がにわかに現実味を帯びてきた。自民党も消費税率の引き上げを参院選の公約とし
て打ち出したことがあり、その辺では一致を見ることが出来る。話し合い解散の末、
民主党自民党ともに過半数を得ることが出来なかった際、大連立が実現するのか。
それともどちらかが第三極と手を組むことになるのか。今後の展開が気になるとこ
ろだ。それにしても、このタイミングで極秘会談が実現したのは、それだけ野田首
相が追い込まれているということかもしれない。そして、谷垣氏も党内の突き上げ
に対して、話し合い解散に活路を見出したのであろうか。