民主党の輿石幹事長の訪中団と鳩山元首相は23日、それぞれ中国を訪問し、北京市
内の人民大会堂で、中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席と個別に
会談した。輿石氏の訪中は、民主党中国共産党の「日中交流協議機構」の事業の一
環で、23日から3日間の日程で始まった。訪中団は仙谷由人政調会長代行らを含む
10人。一方、鳩山氏も同じ日程だが、現地ではほぼ別行動だ。

 

二元外交とはこのことだろう。輿石氏周辺の党関係者は「今回の訪中は党として以前
から進めていた。鳩山氏の交渉先は党と別ルートだろうが、連絡は一切なかった」と
不満を漏らし、鳩山氏周辺は「こちらの予定が先に決まった。党の日程がずれ込んだ
のが原因だ」と反論している。いったい何をやっているのかと言いたくもなるわけだ
が、おそらく中国側も与し易しとほくそ笑んでいることであろう。こういった馬鹿げ
たことが繰り返されるようでは、何もしない方がマシである。